古くから名湯として知られていた土湯温泉。その開湯伝説は用明2年(585年)に聖徳太子の使者、秦河勝がこの地で湯治を行った説と、大穴貴命(オオムナチノミコト)が荒川のほとりで地面を鉾で突いて発見したとされる説がある。また鉾で突いたことから突き湯となり、それが転じで土湯となったと云い伝えが残っている。また豊富な湧出量と13種類の泉質を持つ全国でも珍しい温泉。組合の源泉は、土湯温泉街から約2km程の山深い荒川の源流沿いに位置し、地中から150℃前後の温泉蒸気と温泉水が噴出し、大地の恵豊かに今日まで豊富な湯量と効能を誇っている。温泉の泉質は硫黄泉、炭酸水素塩泉、単純温泉、鉄泉など。温泉の効能:硫黄泉は皮膚病、婦人病、リウマチなど、炭酸水素塩泉は美肌、皮膚病、火傷、胃腸病など、単純温泉は神経痛、筋肉痛、疲労回復など。
【開湯日】
用明2年(585年)
【温泉の泉質】
硫黄泉、炭酸水素塩泉、単純温泉、鉄泉など
【温泉の温度】【源泉のpH値】
62.2度 7.49の弱アルカリ性
土湯温泉 アクセス
●JR東北新幹線福島駅➡︎バス➡︎土湯温泉行き➡︎終点下車➡︎約40分、
●福島西 IC➡︎R115➡︎終点下車➡︎約15分
土湯温泉 近くの観光スポット【薬師こけし堂】
薬師こけし堂は、聖徳太子堂からさらに石段を上った所にあり、薬師如来は医薬を司る仏として信仰され多くの温泉地で見られる。当初は土湯温泉が最初に発見された場所とさ、湯元下ノ町に薬師堂が建立されてた。大正2年(1913年)の大洪水によって大破し、薬師如来像は興徳寺の経堂に移された。昭和49年(1974年)、興徳寺の境内に改めて堂宇を建立。堂の中にこけしが飾られており、薬師如来と木地業の始祖といわれる惟喬法親王が祀られている。