東海道(R1)最大の難所と云われた箱根峠。その中で標高が一番高い約870m地点のほど近くにある、温泉地として知られる。その歴史は古く、今から300年前の正徳5年(1715年)には創業していた宿があり、箱根越えを行う人々にとって、芦之湯はなににも変えがたい休息の場だった。温泉は硫黄泉と重曹泉の2種類の源泉があり、江戸時代から箱根七湯と云われうちの一つで、江戸時代に刊行された諸国温泉効能鏡には、前頭筆頭と記されるほど良質。付近には曾我兄弟の墓がある。温泉の泉質は泉質:単純温泉、単純硫黄泉、含硫黄‐カルシウム-硫酸塩泉、カルシウム‐硫酸塩泉、ナトリウム‐硫酸塩泉。温泉の効能は神経痛、肩こり、腰痛、冷え症、慢性婦人病、糖尿病、慢性皮膚病、うちみ、きりきず、筋肉痛、火傷、糖尿病、痛風、痔、慢性便秘など
【開湯日】
正徳5年(1715年)
【温泉の泉質】
硫黄泉、硫化水素泉、単純泉など
【温泉の温度】【源泉のpH値】
66.4度 8.1の6弱アルカリ性
芦之湯温泉 アクセス
●根湯本駅➡バス➡元箱根行き➡芦ノ湯下車➡徒歩1分➡芦之湯温泉
●小田原駅乗換➡バスターミナル➡元箱根行➡約50分➡芦ノ湯下車➡芦之湯温泉
●東名厚木➡小田原厚木道路➡箱根口➡R11➡線合流30分昇➡芦之湯温泉
芦之湯温泉 近くの観光スポット【元箱根石仏群】
国道1号線沿いに広がり、鎌倉時代から室町時代前期にかけて、多くの石仏や石塔が造られた。これらの多くは、中世の地蔵信仰を物語る遺物として、国の重要文化財に指定され、また周辺一帯も同様に国の史跡に指定されている。このような貴重な遺跡について、資料を収集し後世まで残していくために、箱根町教育委員会は昭和63年から約10年間の期間を費やし、この周辺の整備を行いました。精進池のほとりに建つ「石仏群と歴史館」には石仏群についての分かり易いパネル展示がしてある。