箱根大涌谷は冠ケ岳の北中腹に位置し、約3100年前に箱根火山の神山の斜面が爆発した火口跡が大涌谷で、今も大地から噴煙が立ち上り、付近は硫黄臭が漂う。さらに約2900年前に小規模な火砕流も発生し、冠ヶ岳ができた。大涌谷は江戸時代まで大地獄と恐れられていたが、明治6年(1873年)に明治天皇・皇后両陛下が箱根に静養に来た際に「両陛下がお出になる地に地獄があってはおそれ多い」と大涌谷と改称した。明治9年(1876年)に日本政府の招きで来日したドイツ人医学者エルヴィン・ベルツはさらに明治20年(1887年)宮内省に対し、箱根大涌谷の利用を進言が今日の発展となった。温泉の泉質は硫黄泉。温泉の効能は慢性皮膚病、慢性婦人病、便秘、痛風、切り傷、糖尿病、高血圧症、動脈硬化症など。
【開湯日】
昭和40年(1965年)
【温泉の泉質】
酸性ーカルシウムー硫酸塩温泉
【温泉の温度】【源泉のpH値】
63.6度 2.5の酸性
大涌谷温泉 アクセス
●箱根登山鉄➡道強羅駅➡箱根登山ケーブルカー➡約9分➡終点➡箱根ロープウェイ乗換え➡約8分➡大涌谷下車➡大涌谷温泉
●小田原西IC➡車➡約25分 ●箱根湯本駅➡バス➡約20分
●東名高速➡厚木IC➡小田原厚木道➡小田原西IC➡R1➡小涌谷➡県道734号線➡大涌谷温泉
大涌谷温泉 近くの観光スポット【ポーラ美術館】
箱根の自然と美術のコンセプトのもと、緑豊かな富士箱根伊豆国立公園内の箱根町仙石原に、平成14年に開館したポーラ美術館。ガラス張りの建物が印象的な館内には、ポーラ・オルビスグループの前会長が収集したモネ、ルノワールをはじめ印象派やエコール・ド・パリなど20世紀絵画を中心とする西洋近代絵画など約9,500を収蔵。平成25年には森の遊歩道がオープン。自然の中の小動物と至福のひと時を過ごせる。