開湯は室町時代の応永5年(1398年)に遡るくらい古い歴史を誇る宮ノ下温泉。箱根のほぼ中心部、標高およそ400m〜450m付近に位置する高台の温泉で、箱根に数ある温泉のなかでも、最も古い歴史を誇っている。地名の宮ノ下は、熊野神社のお宮の下に湧出したのが由来。江戸時代には大名の奥方や豪商などが訪れ、内湯と滝湯(打たせ湯)による湯治として栄えた。明治時代になると外国人の保養地として栄え、それらの旅館が建築や設備、温泉の質と量、接客サービスなどで箱根の温泉文化をリードしてきた。温泉の泉質は単純泉、ナトリウム-塩化物泉。温泉の効能は婦人病、胃腸病、疲労回復など。
【開湯日】
応永5年(1398年)
【温泉の泉質】
単純泉、ナトリウム-塩化物泉
【温泉の温度】【源泉のpH値】
24度~96度 8.4の弱アルカリ性
宮ノ下温泉 アクセス
●JR・小田急電鉄➡箱根湯本駅➡箱根登山鉄➡箱根登山鉄道宮ノ下駅➡徒歩5分
●JR・小田急電鉄➡箱根湯本駅➡バス➡神社下下車➡徒歩0分➡宮ノ下温泉
●東名高速➡厚木IC➡小田原厚木道➡➡箱根口IC➡R1号➡宮ノ下温泉
宮ノ下温泉 近くの観光スポット【夢窓国師草庵跡】
鎌倉時代末から南北朝時代、室町時代初期にかけての臨済宗の高僧・夢窓疎石。夢窓国師が鎌倉を去ったあと、ここに庵を結び1年間閑居した。また禅僧としての名声を嫌い、しばしば山野に閑居したと云われ、ここ堂ヶ島にも庵室の跡が残されている。庵室は早川(堂ヶ島)渓谷遊歩道沿いにあり、室町時代臨済宗の名僧夢窓国師が修業をしたと伝えられる。