山梨県北西部、甲府盆地の北西端に位置する韮崎旭温泉。釜無川から南アルプスの山に続く緩やかな傾斜地にぽつんと建っている。平成8年(1996年)にボーリングを実施して開発され、入浴施設平成13年(2001年)に開業。地下1200mにおよぶ石英閃緑石の岩盤より湧出する源泉を、加水・加熱・循環することなく掛け流しで利用している。湯は微黄色白濁で微かに鉄味を有し、投入直後には小さな気泡が多数発生し、いつの間にか身体に泡が纏ついている。温泉の泉質はナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉。温泉の効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、慢性婦人病など。韮崎市は武田一族の発祥の地で、源氏一族の源義清が常陸国(現茨城県)から甲斐国韮崎に配流されて武田氏を名乗ったことに始まる。武田晴信(信玄)の時代には、現市域の甘利庄を本拠とした甘利氏や、駒井郷の駒井氏が家臣団として大活躍する。
【開湯日】
平成8年(1996年)
【温泉の泉質】
ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉
【温泉の温度】【源泉のpH値】
40.5度 8.1の弱アルカリ性
韮崎旭温泉 アクセス
●JR中央本線➡︎韮崎駅➡︎タクシー➡︎約15分➡︎韮崎旭温泉
●中央道➡︎韮崎IC➡︎車➡︎約20分➡︎韮崎旭温泉
韮崎旭温泉 近くの観光スポット【武田八幡宮】
新羅三郎義光の曾孫で信義が社前で元服し、武田氏を名乗り甲斐武田が発祥したと伝えらる。弘仁13年およそ1200百年前の822年に嵯峨天皇の勅命により、武田王の祠廟を遷座し、同時に九州宇佐宮を合祀し創建された古社になった。信玄が再建した本殿は、国の重要文化財に指定。また勝頼夫人が新府城落城寸前に、戦勝と武田家の繁栄を祈願し、切願文を奉納したことは名高い。