戦国時代、武田信玄が戦で傷ついた兵士たちをこの蓼科温泉に入れたところ、たちまちに傷が治ったと伝えられている。その源泉の開湯は、坂上田村麻呂が発見したとか平安時代にまで遡ると云われ、古(いにしえ)より、滾々と湧く温泉は、400年間も人々の心身を癒してきた。この付近には武田信玄にまつわる伝説も多く、信玄棒道や、信玄が滝に打たれて戦略を練ったと云う大滝などが、往時を忍ばせている。大正初期には人馬一体という言葉があるように、昔は馬も温泉につかり、人間と一緒に旅の疲れを癒していた。また、大正から昭和にかけて、高原の澄んだ空気や豊かな自然を求めて、保養所や別荘の開発が進み、温泉保養地としてだけでなく、高原リゾートとしても知られるようになった。温泉の泉質はナトリウム-炭酸水素塩温泉。泉温は52度。温泉の効能はリューマチ、胃腸病、美肌効果・疲労回復、康増進、火傷、切り傷、慢性皮膚病など。
【開湯日】
坂上田村麻呂が発見したとか平安時代(詳細は不明)
【温泉の泉質】
ナトリウム-炭酸水素塩温泉
【温泉の温度】【源泉のpH値】
52度 7.6の弱アルカリ性
蓼科温泉 アクセス
●JR中央本線茅野駅➡︎バス➡︎北八ヶ岳ロープウェイ行➡︎プール平下車➡︎蓼科温泉
●JR新宿駅➡︎中央線特急➡︎茅野駅➡︎約130分➡︎蓼科温泉
●バスタ新➡︎蓼科・白樺湖方面行き➡︎諏訪IC➡︎車➡︎約30分➡︎蓼科温泉
蓼科温泉 近くの観光スポット【蔵王のお釜】
標高1416mに位置する白樺湖は、蓼科山を望む風光明媚な湖。八ヶ岳中信高原国定公園に属し、春から秋にかけて、多彩な高原植物を愛でながら歩くトレッキングや、カヌーツーリングなどのアウトドアが楽しめる。またこの白樺湖を中心にしたリゾート地が広がっているが、元を正せば農業用水を確保するために作られた人工温水のため池。周囲には、池の平ホテルや池の平温泉など白樺湖ファミリーランドや白樺湖部ビューホテルのほか、ゴルフ場やスキー場もあり、1年を通じて多くの観光客が訪れる蓼科の人気スポットとなっている。