鹿教湯温泉と霊泉寺温泉の中間に位置し、内村川南岸の田園から山麓にかけて湯煙を上げている大塩温泉。開湯伝説によれば天文年間に発見とされ、川中島の合戦では負傷兵が湯治場として使ったと伝えられる、武田信玄の隠し湯であったと云う。また傷病に対する効能があったことから、東京品川陸軍病院分院もこの地に置かれた。昭和31年(1956年)に厚生省告示第152号により、内村温泉の一部として鹿教湯温泉、霊泉寺温泉とともに国民保養温泉地に指定。指定時は3温泉の総称は内村温泉であったが、のちに丸子温泉郷へと改められた。現在では、のどかな田園地帯に湧く温泉で地元公民館内にある共同浴場が有名。湯は無色透明無味無臭で殆どクセなく、湯口の湯を飲むこともできる。温泉の泉質はカルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉。温泉の効能は切り傷、中風、高血圧、神経痛、リューマチなど。
【開湯日】
天文年間(詳細は不明)
【温泉の泉質】
カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉
【温泉の温度】【源泉のpH値】
34.1度 8.1の弱アルカリ性
大塩温泉 アクセス
●JR北陸新幹線➡上田駅➡バス➡鹿教湯温泉行き➡約1時間6分➡大塩温泉
●上信越自動車道➡東部湯の丸IC➡約40分➡大塩温泉
●長野自動車道➡松本IC➡車➡約45分➡大塩温泉
●JR篠ノ井線➡松本駅➡バス➡約55分 ➡大塩温泉
大塩温泉 近くの観光スポット【安楽寺】
別所温泉にある曹洞宗の寺院・安楽寺境内の奥に建ち、日本で唯一の八角形の三重塔は、中国宋時代の禅宗様(唐様)という様式で建築され、国宝に指定されている。伝承では天正16年年間で、行基の建立とも云われており、本尊は釈迦如来。国宝の八角三重塔で、また長野県で最古の禅寺であることで知られている。