長野県の北東に位置し、信濃の三大秘境の一つに数えられる秋山郷は平家の落人の隠れ里だった。鳥甲山を正面に望む。集落から坂を下ると中津川の清流のほとりにある一軒宿が和山温泉。歴史は古く、寛政元年(1789年)に、獲物を追った秋田のマタギによって発見されたと伝えられる。平家落人が拓いたこの秋山郷は、長野県でありながら実質、新潟県側にしか入口を持たない山里。その為か長野県にも関わらず、建物や景色は新潟県独特の雰囲気を感じる。湯は透明で僅かに細かい白い湯花が漂い、肌の感触はツルツル感が残る。温泉の泉質はナトリウム.カルシウム塩化物.硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)。泉温は48.5度。温泉の効能は神経痛、リューマチ・運動器障害、創傷、病後回復、湿疹、虚弱体質など。
【開湯日】
寛政元年(1789年)
【温泉の泉質】
ナトリウム.カルシウム塩化物.硫酸塩泉(弱アルカリ性低張性高温泉)
【温泉の温度】【源泉のpH値】
18.1度 6.6弱アルカリ性
和山温泉 アクセス
和山温泉 近くの観光スポット【秋山郷保存民家】
今から220年(江戸時代)ほど前に建てられた、赤沢にある福原家の総本家を昭和50年に修復し、一般開放している。秋山郷は日本有数の豪雪地帯で、典型的な茅葺き屋根の合掌造りの流れをくみ、中門造りという特徴的の民家を修復し、保存展示。秋山郷を襲った飢餓の歴史の紹介や、江戸時代後期の住まいの様子が伺える。