秋山郷の屋敷温泉と和山温泉の中間に位置し、上野原の高台にあるのが上野原温泉。江戸時代の文人鈴木牧之が、文政11年(1828年)に59歳の時、秋山郷を訪れ自然の美しさや生活様式などを絵と文で紹介した。その鈴木牧之にちなんで建てられた茅葺き屋根の牧之の宿がある。温泉の歴史としては、源頼朝に敗れた平勝秀らの平家の落人らによって発見されたと伝えられている。かつては湯ノ沢温泉とも呼ばれた。宿は本家と7つの分家が長い廊下で結ばれたユニークな作りで、その分家の棟が各部屋になっている。温泉の泉質はナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉。温泉の効能は神経痛、関節痛、筋肉痛、打ち身、消化器病、痔症、冷え症、五十肩・運動麻痺、くじき、慢性消化器病、痔疾、病後回復期、疲労回復、健康増進など。
【開湯日】
文政11年(1828年)
【温泉の泉質】
ナトリウム・カルシウム-硫酸塩・塩化物泉
【温泉の温度】
63.1度
上野原温泉 アクセス
●JR越後湯沢駅➡バス➡森宮野原駅行き➡津南町役場前下車➡和山温泉行き➡乗換え1時間10分➡上野原下車➡上野原温泉
●関越道➡塩沢石打IC➡R353号➡R117号➡R405号経由➡49km➡上野原温泉
●上信越道➡豊田飯山IC➡車➡約90分(徒歩20分) ➡上野原温泉
●JR飯山線➡森宮野原駅➡バス➡約80分(徒歩20分)➡上野原温泉
上野原温泉 近くの観光スポット【中津川渓谷】
信濃川の支流・中津川に沿って点在する、信越国境の12の集落を秋山郷と云う。秋山郷入口の新潟県津南町見玉集落から最奥部の長野県栄村切明まで全長25km。中津川渓谷の急流に阻まれて開発が遅れ、昔ながらの生活を余儀なくされ、その生活は今も色濃く残る秘境。ビューポイントは見倉橋や猿飛橋、前倉橋の付近と伝説の残る蛇淵の滝。川沿いにはいくつかの温泉が点在。