小布施の街はずれの高台、雁田山の中腹に位置する「おぶせ温泉」。昭和61年(1986年)に掘削し、平成3年(1991年)に地下600mからで温泉が湧出した。それが現在の穴観音の湯。穴観音は岩窟に安置された観音で、福島正則が守護仏を安置したとも、また隠れキリシタンがマリア観音を奉納したとも伝えられている。また平成13年(2001年)にあけびの湯がオープン。湯は汗の蒸発を防ぐため浴後も保温効果が高く湯冷めし難く、血液の循環を促進させ殺菌力が強くて痛みをやわらげる鎮静効果がある。また内湯は少し濁りのある乳白色なのに、露天風呂は薄いブルーの透明な湯となる不思議な湯。温泉の泉質は含硫黄・カルシウム−ナトリウム塩化物泉(アルカリ性低張性高温泉)。泉温は42.9度。温泉の効能は皮膚病、神経痛、冷え症、糖尿病、美肌効果など。
【開湯日】
平成3年(1991年
【温泉の泉質】
含硫黄・カルシウム−ナトリウム塩化物泉(アルカリ性低張性高温泉)
【温泉の温度】【源泉のpH値】
42.9度 8.78のアルカリ性
おぶせ温泉 アクセス
●上信越自動車道➡小布施(スマート)IC➡車➡約8分➡おぶせ温泉
●上信越自動車道➡須坂長野東IC➡車➡約20分(徒歩25分)➡おぶせ温泉
●長野電鉄長野線➡小布施駅➡徒歩➡約25分➡おぶせ温泉
おぶせ温泉 近くの観光スポット【北斎館】
富嶽三十六景などの浮世絵で知られ、自らを画狂人と呼んだ葛飾北斎。世界的にも名高くゴッホなどフランス印象派たちにも影響を与えた。北斎は晩年の80代に、スポンサーとなった小布施の豪農商の高井鴻山に呼ばれて小布施に滞在していた。その滞在中に書いた天井絵の日本唯一の肉筆をはじめ版画・版本など50点を、平成27年にオープンした北斎館で展示。また常設の屋台展示室には、長野県宝に指定された2基の祭屋台も展示。