長野県中央部、松本市東部にあり、薄川の渓谷に沿う標高1100mの閑静な地に位置する扉温泉。美ヶ原高原の南麓にあり、明治初年に地元の農民が発見したと伝えられている。扉温泉の由来は、天の岩戸を開いた天手力雄命が、戸(扉)を戸隠神社に運ぶ途中で休息したという神話に因むらしい。旅館は2軒だけで、明治2年(1869年)に湯元群鷹館開業。昭和6年(1931年)に明神館開業。湯は肌にも優しく、取り分け胃腸病に効くと、安曇村の白骨温泉と共に東の扉、西の白骨とも云われている。温泉の泉質はアルカリ性単純温泉。温泉の効能は胃腸病、神経痛、筋肉痛、肩こり、病後回復、婦人病、心不全、高血圧、切り傷など。
【開湯日】
明治初年(詳細は不明)
【温泉の泉質】
アルカリ性単純温泉
【温泉の温度】【源泉のpH値】
29.9度~36.8度 9.3のアルカリ性
扉温泉 アクセス
●JR中央線➡松本駅➡タクシー➡約30分(無料シャトルバス)➡ 扉温泉
●長野道➡松本IC➡美ヶ原高原方面➡約40分➡ 扉温泉
●金沢駅➡北陸新幹線➡長野駅➡約3時間10分➡ 扉温泉
●中央道➡岡谷JCT➡長野道➡松本IC➡松本市内➡県道松本和田線➡約14km➡ 扉温泉
扉温泉 近くの観光スポット【旧開智学校】
2019年には近代の学校建築としては初めて国宝に指定された旧開智学校。明治6年(1873年)に松本市で開校し、明治9年に新築され、わが国最古級の擬洋風小学校建築。文明開化時代の小学校建築を代表する建物として広く知られ、構造は木造で桟瓦葺、寄木2階建土蔵造りで中央に八角塔が高くそびえ立ち、各窓に舶来のギヤマンが取り付けられている。現在は教育博物館として教育資料約3万点が保存されている。