長野市の南部にある松代は、江戸時代には真田氏が治めた松代藩101万石の城下町として栄えた。信州の小京都ともいわれる美しい町並みのはずれに位置する尼飾山(標高780m)の西麓の田園地帯に温泉が湧出しているのが松代温泉。古くは鎌倉時代の僧・日蓮上人が入浴したとされ、戦国時代には武将・武田信玄が隠し湯としていたという。明和3年(江戸時代)に、当地を治めていた松代藩藩主に対し、地元の村長らの願いにより温泉場が開設。真田家の内室も入浴したと伝わる。湯はミネラル成分が豊富に含まれた世界的にも珍しい温泉で、炭酸ガスの発砲によって自噴している。また元々透明だが、湯船に注がれ空気に触れて茶褐色となり、湯船の周りは炭酸カルシウムが析出して見事な結晶となっている。温泉の泉質は鉄分・ナトリウム・カリウム・塩化物など。温泉の効能は切り傷、やけど、慢性皮ふ病、胃腸病、月経障害・卵巣機能不全等の婦人など。
【開湯日】
戦国時代に武田信玄が隠し湯(詳細は不明)
【温泉の泉質】
鉄分・ナトリウム・カリウム・塩化物など
【温泉の温度】【源泉のpH値】
45.2度 6.5の中性
松代温泉 アクセス
●JR信越本線➡JR長野駅➡タクシー➡約25分➡松代温泉
●JR長野新幹線➡長野駅下車➡バス➡約30分➡松代温泉
●関越道or中央道➡長野道➡上信越道➡長野IC➡左折松代方面➡車➡約5分➡松代温泉
●JR中央西線➡長野駅➡下車➡バス➡約30分➡松代温泉
松代温泉 近くの観光スポット【象山神社】
地元松代町出身の大審院長・横田秀雄を中心に、大正2年の象山殉難五十年祭を機に、神社建立が計画され、昭和13年に幕末の松代藩士で思想家の佐久間象山創建された。 社地は旧佐久間象山邸で、境内には象山ゆかりの建物が松代町内や京都から移築されている。 佐久間象山の名は一般的には「しょうざん」と読まれるが、地元長野県では「ぞうざん」と呼び習わされている。神社の名もこれに習い「ぞうざんじんじゃ」と読む。