富山のほぼ中央に位置し、富山市の旧山田村地区に湧く一軒宿の山田温泉。開湯伝説によれば、1200年前の文武天皇の時代に、山田川の閑静な古湯で矢傷を負った猿が湯浴みにしているところを、村人が発見したことから始まったと云われる。また飛鳥時代には金剛堂山で修行する山伏行者が、この湯で身を清めてから修行に向かったとも伝えられている。やがて薬湯として広く知られるようになり、北陸の名湯の一つに数えられ、江戸時代には富山藩藩主が湯治に訪れたことがある歴史を誇っている。湯量豊富で4ヶ所の浴場があり、静かな山合いでゆっくりと寛げる。牛岳温泉スキー場にも近く、春には山菜が豊富。温泉の泉質は塩化物泉。泉温は44度。効能はリウマチ、神経痛、胃腸病、糖尿病、高血圧、動脈硬化、創傷、打傷、火傷、眼病気、筋肉痛、慢性便秘、婦人病、冷え性、美肌作用、痔疾、皮膚病、ストレス、アトピー、疲労回復、運動器障害、腰痛など。
【開湯日】
1200年前の文武天皇の時代(詳細は不明)
【温泉の泉質】
塩化物泉
【温泉の温度】【源泉のpH値】
44度 8.68のアルカリ性
山田温泉 アクセス
⚫️JR高山本線➡越中八尾駅➡タクシー➡約10分➡山田温泉
⚫️JR&あいの風とやま鉄道➡富山駅➡バス➡約50分➡山田温泉
⚫️JR北陸新幹線➡富山駅➡バス➡山田総合行政センター下車➡徒歩約3分➡山田温泉
⚫️JR富山駅➡バス➡山田総合行政センター前行➡終点下車➡徒歩3分➡山田温泉
⚫️北陸道➡富山西IC➡県道68号➡59号経由➡16km➡山田温泉
⚫️北陸道➡小杉IC➡約25分➡山田温泉
山田温泉 近くの観光スポット【北条時頼自作の像】
北条時頼が隠居後、全国行脚中に出た時に病に倒れ3ヶ月間滞在した。村人から手厚い看護を受けた時頼は、そのお礼に自ら彫った木像1体と、深雪にも あさる雉子(きぎす)の声聞けば己が心はいつも春哉」という歌を残して立ち去った。時頼の像は全国で2体のみ(もう1体は鎌倉の建長寺にある俗体像)と云われ、国指定重要文化財に指定されている。また時頼の歌からこの村を春哉と呼ぶようになった。