今から約1300年前に行基による開湯伝説も存在する山中温泉。しかしながら広く知られる開湯伝説は平安時代の開湯とされ、鎌倉武士の長谷部信連が傷を負った白鷺が傷を癒しているところから発見し、改めて掘ってみたところ温泉が湧き出たと伝えられている。奥の細道で知られる松尾芭蕉と河合曾良は驚異の速さで行程を歩いたが、終点の岐阜大垣を目前に安堵したか、温泉嫌いであった芭蕉もここ山中温泉の名湯が格別気に入り八泊した記述が残されている。また昭和初期まで各温泉宿には内湯が無く、湯ざやと呼ばれる共同浴場を利用していた。南北に流れる大聖寺川の清流や山中温泉のシンボル、蟋蟀(こおろぎ)橋を観光するコースもお薦めだ。温泉の泉質は含石膏芒硝泉(カルシウム・ナトリウム硫酸塩泉)。泉温-48.3度、温泉の効能は神経痛、筋肉痛、関節痛、切り傷、冷え性、打ち身、くじき、火傷、皮膚病、慢性消化器病など。
【開湯日】
約1300年前に行基による開湯伝説が残る(詳細は不明)
【温泉の泉質】
弱アルカリ性単純温泉
【温泉の温度】【源泉のpH値】
48.3度 8.57のアルカリ性
山中温泉 アクセス
⚫️JR北陸本線➡加賀温泉駅➡バス➡山中温泉行➡約30分➡終点下車➡山中温泉
⚫️北陸本線➡加賀温泉駅➡バス➡山中温泉行約➡山中温泉バスターミナル下車➡山中温泉
⚫️関越道➡上越道➡北陸小松IC➡約5時間40分➡山中温泉
⚫️JR東京➡北陸新幹➡かがやき➡金沢駅➡特急➡山中温泉
山中温泉 近くの観光スポット【あやとりはし】
あやとりを模したユニークなデザインの「あやとりはし」は、ひと際目をひく紅紫色のS字橋。いけばな華道草月流家元勅使河原宏氏デザインのよる。実際橋に渡るといろいろな方向の風景を眺められる鶴仙渓遊歩道。また九谷五彩をイメージした夜のライトアップ「KAKUSENKEI LIGHT」は毎日開催している。