児島市の桜島南東部海岸沿いに湧出する温泉で、大正3年(1914年)の桜島大噴火により温泉街は焼失し、海岸に湧く温泉が残されている。しかし歴史は古く明治3年(1870年)に竹下清八によって発見され、明治12年(1879年)頃に住民のための浴場が設置された。周辺は鹿児島湾を望む風光明媚な景勝地で別荘地として利用される、鹿児島県内でも著名な温泉保養地の一つだった。大正溶岩流出により埋没から逃れたのが古里温泉郷だ。隣接する一部存命した有村町から引き湯しており、唯一有村温泉を名乗っている。温泉は温度差により、黄緑色から透明に変化する天然温泉で、身体に付着した温泉成分が、身体と心を優しく労ってくれる。温泉の泉質は塩化物泉ーナトリウム塩化物泉。温泉の効能は神経痛、筋肉痛、関節炎、五十肩、運動麻痺、打身、切傷・火傷etc。
【開湯日】
明治3年(1870年)
【温泉の泉質】
塩化物泉ーナトリウム塩化物泉
【温泉の温度】【源泉のpH値】
41.0度 5.99の弱酸性
青根温泉 アクセス
⚫️JR鹿児島中央駅➡水族館前(桜島桟橋)下車➡フェリー➡約15分➡タクシー➡約13分orバス➡約17分➡有村温泉
⚫️桜島港➡バス➡垂水行➡約15分➡文学碑前下車➡有村温泉
⚫️東九州道➡国分IC➡R220号➡R224経由➡33km➡有村温泉
⚫️東九州道➡国分IC➡陸続約50分➡有村温泉
⚫️九州道➡東九州道➡国分IC➡R220➡垂水市桜島口➡R224➡約10分➡有村温泉
⚫️鹿児島空港➡約100分➡有村温泉
有村温泉近くの観光スポット【大正溶岩原】
桜島噴火口から流れ広がった溶岩流の状態がよく眺められる、南岳の麓に位置する有村地区の大正溶岩原に作られた展望所。一面に広がる溶岩原と、その上に根を張るクロマツが、非日常の景色を作り出している。全長約1kmの遊歩道からは、錦江湾も一望でき、天気がよければ開聞岳まで望める。またライオン岩と呼ばれる変わった形の溶岩を探すのも一興である。