正徳4年(1714年)、飯田喜八によって発見された硫黄谷温泉。江戸時代に書かれた諸国温泉効能鑑(温泉番付)に薩摩硫黄湯として記載されており、皮膚病に効能があるとされていた。江戸時代後期の地誌・三国名勝図会にも挿絵とともに紹介されている。湯を患部に当てる打たせ湯や、身分の高い者だけが利用できる殿様湯についての記述もある。慶応2年(1866年)に坂本龍馬が妻のお龍と訪れたが、これが我が国最初の新婚旅行と云われている。湯は濃い乳白で、江戸時代から諸病に効果がある温泉として知られる名湯。湯量が豊富で泉温も高い。温泉の泉質は硫黄泉、明ばん泉、鉄泉、塩類泉、炭酸泉、アルカリ泉、ラジュウム泉など。温泉の効能は神経痛・リウマチ・皮膚病など。
【開湯日】
正徳4年(1714年)
【温泉の泉質】
硫黄泉、明ばん泉、鉄泉、塩類泉、炭酸泉、アルカリ泉、ラジュウム泉など
【温泉の温度】 【源泉のph値】
48.0度〜60度 5.7の弱差酸性
硫黄谷温泉アクセス
⚫️JR九州道新幹線➡鹿児島中央駅➡車➡約90分➡硫黄谷温泉
⚫️JR九州日豊本線➡霧島神宮駅➡バス➡硫黄谷バス停➡硫黄谷温泉
⚫️JR九州日豊本線➡霧島神宮駅➡バス➡約30分➡硫黄谷温泉
⚫️JR九州日豊本線➡霧島神宮駅➡バス➡霧島いわさきホテル行➡硫黄谷下車➡硫黄谷温泉
⚫️九州道➡横川IC➡県道50号➡R223➡霧島高原方面➡20km➡硫黄谷温泉
⚫️九州道➡溝辺鹿児島空港IC➡R223経由➡25km➡約30分➡硫黄谷温泉
⚫️霧島市牧園町高千穂➡牧園丸尾交差点➡県道1号➡えびの高原方面➡車➡硫黄谷温泉
硫黄谷温泉近くの観光スポット【大浪池】
標高1,411m、周囲1.9km、水深11mの火口湖で、県道1号沿いの大浪池登山口から約40分で辿り着く。周囲は楓や赤松が自生し、秋は紅葉が美しい。登山道は樅、ツガの原生林の中にある。また大浪池の名称の由来は池面に波が立つ様子から名付けられた説と、子供のいない夫婦が、山の神に祈ったら女の子を授かり「お浪」と名付けた。美人であったため18歳になったとき結婚の申し込み殺到した。ある夜、彼女は山の池に飛び込み実は竜神の化身だった伝説があり、「お浪の池」がやがて「大浪の池」と呼ばれるようになった伝わる。