この温泉の歴史は古く、奈良時代に行基菩薩がこの地に訪れた際に、足を打ちつけ歩行不自由になった。この里の鎮守諏訪明神へ祈誓すると不思議なことに温泉が湧き出した。これは信州諏訪の神が当地の温泉をここに移して我に与えたに違いないと、行基は直に神泉に足を浸すと足の痛みも止まった。大楠山登山道の入口にあり、登山道が里道と交わる阿部倉町内会館前には「諏訪の湯道これより三丁」と刻まれた石造の道標が立っている。この道標は弘化2年(1845年)に建立されたもの。500m先には鉱泉が湧出し、湯の沢と呼ばれていた。建物は大正9年(1920年)に建てられたが、平成23年)2011年)に新装オープン。温泉の泉質は単純硫黄冷鉱泉。温泉の効能は冷性、婦人病、関節痛、神経痛、リユマチ、消化器病、五十肩、火傷etc。
【開湯日】
奈良時代に発見されたが(詳細は不明)
【温泉の泉質】
弱アルカリ性単純温泉
【温泉の温度】
14.7度
阿部倉温泉 アクセス
●JR衣笠駅下車➡︎バス➡︎約15分➡︎大楠山登山口バス停下車➡︎阿部倉温泉
●横須賀道➡︎横須賀IC➡︎県道横須賀葉山線➡︎経由または衣笠IC➡︎5km➡︎阿部倉温泉
●横浜横須賀道➡︎横須賀IC➡︎県道27号(横須賀葉山線)➡︎大楠山登山口➡︎➡︎阿部倉温泉
阿部倉温泉 近くの観光スポット【横須賀しょうぶ園】
横須賀しょうぶ園は、横須賀市阿部倉にある市立の公園。日本有数の規模を誇る横須賀しょうぶ園は、広さ7,000平方mのしょうぶ田をはじめ、トンネルやポール立てなど様々な花の姿が美しい「ふじ」苑、園内中央の斜面一帯に植栽された「しゃくなげ」苑などが広がる。シーズンには412品種、14万株のハナショウブが咲き競う、全国有数のハナショウブの名所。そして薔薇、睡蓮、季節の草花などを、四季折々楽しむことができる。指定管理者の横須賀緑化造園協同組合が管理・運営をしている。