中里介山の名作で知られる大菩薩峠の山麓、標高約1300mに位置する嵯峨塩鉱泉。開湯は約700年前の戦国時代と云われ、武田信玄の隠し湯の一つとして伝わる。また当地は甲斐武田氏終焉の地で、天正10年(1582年)、武田氏最後の戦となった天目山の戦いにまつわる数々の史跡が残っている。1件宿の嵯峨塩館の創業は、古くは湯治場から始まり、百十余年を遡る。原生林の中に建ち、秘湯ムード漂いph10.2の高アルカリ性の鉱泉は、無色透明・無味無臭で肌がツルツルする美肌の湯として知られている。温泉の泉質はアルカリ性単純温泉。温泉の効能は運動麻痺、関節のこわばり、打ち身、くじき、慢性消火器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復など。周辺には美しい紅葉で知られる日川渓谷竜門峡やマス釣りやテニスが楽しめる日川渓谷レジャーセンターなどの観光スポットも多い。
【開湯日】
約700年前の戦国時代
【温泉の泉質】
アルカリ性単純温泉
【温泉の温度】【源泉のpH値】
18度 10.2の弱アルカリ性
嵯峨塩鉱泉 アクセス
●JR中央本線➡︎甲斐大和駅➡︎タクシー➡︎約20分➡︎嵯峨塩鉱泉
●中央高速➡︎大月IC➡︎車➡︎約45分(勝沼約30分)➡︎嵯峨塩鉱泉
●中央道➡︎大月IC➡︎R20➡︎笹子トンネル➡︎景徳院➡︎約30分➡︎嵯峨塩鉱泉
●長野➡︎中央道➡︎勝沼IC➡︎R20➡︎景徳院➡︎約30分➡︎嵯峨塩鉱泉
嵯峨塩鉱泉 近くの観光スポット【旧高野家住宅甘草屋敷】
旧高野家住宅甘草屋敷は、幕末の風情残る建物をそのまま活かした民家を保存し、国の重要文化財に指定されている。古くから甘草屋敷と呼ばれ、甘草とは薬用植物のことで高野家は甘草栽培をして幕府に納めていた。現在は薬草の花咲く歴史の公園として、薬草園や生活道具、薬草に関する資料などが一般公開している。