長野県南西部、南木曽の柿其渓谷近くに湧く柿其温泉。もともとは学生向けの民宿として平成5年(1963年)に開業した。エアコンの無い時代で夏でも涼しい風が吹き抜けていたこの地で、受験勉強する学生村として賑わった。平成4年(1992年)に、浴場に使う水を得るために井戸を掘ったところ、ラドンを含む温泉が湧き出てきた。貴重ともいえる素晴らしい自然環境に囲まれ、秘湯の趣を充分に感じさせてくれる。湯は無色、透明、無味、無臭。温泉の泉質は放単純弱放射能冷鉱泉。温泉の効能は慢性皮膚病、慢性婦人病、動脈硬化症、慢性たんのう炎、高血圧症、痛風、腸病、神経痛、冷え性、肩こり、関節痛、疲労回復など。
【開湯日】
平成5年(1963年)
【温泉の泉質】
放単純弱放射能冷鉱泉
【温泉の温度】【源泉のpH値】
13度 5.69酸性の弱アルカリ性
柿其温泉 アクセス
●JR中央本線➡︎南木曽駅➡︎タクシー➡︎約15分➡︎柿其温泉
●中央自動車道➡︎中津川IC➡︎車➡︎約45分➡︎柿其温泉
●長野自動車道➡︎塩尻IC➡︎車➡︎約100分(徒歩約50分)➡︎柿其温泉
●JR中央本線➡︎十二兼駅➡︎徒歩50分➡︎柿其温泉
柿其温泉 近くの観光スポット【桃介橋】
大同電力(現・関西電力)によって、当時の読書村(現・南木曽町)の建設資材の運搬路として、木曽川に架けられた吊り橋。全長は247m、幅2.7m。別名・桃の橋と呼ばれ、大同電力社長福澤桃介に因んで桃介橋と呼ばれた。昭和25年から村道として、大いに役立っていたが、昭和53年頃から老朽化も進み、撤去の費用がなく、実際には廃橋とならず。平成5年に南木曽町のふるさと創生事業「大正ロマンを偲ぶ桃介記念公園整備事業」の一環として復元された。