金沢市の郊外、三方を山に囲まれたどん詰まりのような地形のところに位置する湯涌温泉。開湯は古く養老2年(718年)に、湯煙りが立ち込めている所で白鷺が羽を休めているのを、紙漉き職人が発見したのが始まりと伝えられている。また江戸時代には加賀百万石、前田の殿様の湯治場として栄えた。大正6年(1917年)には、竹久夢二が愛人の彦乃と2週間あまり逗留し、「湯涌なる山ふところの小春日に 眼閉じ死なむときみのいふなり」と詠っている。湯は無色透明の滑らかで、大正初のドイツで開かれた万国鉱泉博覧会に日本の名泉として出展。薄絹が肌に絡み付くような感じの無色透明。現在は金沢の奥座敷として親しまれ、湯ノ川の河畔に10軒の宿が点在している。温泉の泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物-硫酸塩泉。泉温は40度。効能は胃腸病、火傷、神経痛、リューマチなど。
【開湯日】
養老2年(718年)
【温泉の泉質】
ナトリウム・カルシウム-塩化物-硫酸塩泉
【温泉の温度】【源泉のpH値】
40度 7.5の弱アルカリ性
湯涌温泉 アクセス
⚫️JR金沢駅➡北陸鉄道湯➡涌温泉行➡バス➡約50分終点下車➡徒歩5分➡湯涌温泉
⚫️北陸自道➡金沢森本IC➡山側環状経由➡約30分➡湯涌温泉
⚫️北陸道➡金沢東IC➡県道210➡209号線経由➡約19km➡約30分➡湯涌温泉
⚫️東京駅➡北陸新幹線➡金沢駅➡バス➡湯涌温泉
⚫️羽田空港(➡小松空港➡空港リムジンバス➡金沢駅➡バス➡湯涌温泉
⚫️新大阪駅➡JR特急サンダーバード➡金沢駅➡バス(➡湯涌温泉
⚫️吹田I.C➡名神高速➡米原JCT➡北陸自道(➡金沢森本I.C➡山側環状➡県道209号➡10号経由➡湯涌温泉
⚫️小松空港➡高速バス➡小松空港駅乗車➡金沢駅行➡金沢駅下車➡バス➡湯涌温泉
湯涌温泉 近くの観光スポット【玉泉湖】
玉泉湖は、金沢市の湯桶温泉街の奥に位置し、湯ノ川を堰き止めて作られた1周約500mの小さな人造湖。周囲は緑が豊かで遊歩道として整備されており、湖畔に群生するショウブやミズバショウが清楚な花を咲かせ、湖面には水鳥が泳ぐ姿が牧歌的。近くには日帰りで利用可能な温泉施設や竹久夢二の記念館などもある。