温泉の歴史ジャパン

古くから名湯として知られていた土湯温泉。その開湯伝説は用明2年（585年）に聖徳太子の使者、秦河勝がこの地で湯治を行った説と、大穴貴命（オオムナチノミコト）が荒川のほとりで地面を鉾で突いて発見したとされる説がある。また鉾で突いたことから突き...

至徳元年（1384）に、伊豆国最勝院開山和尚吾宝禅師の高弟州安和尚が諸国修行の旅に出た。白河の関で粗末な小屋を立てて日夜修禅に励んでいたある夜のこと、一人の老翁が訪れた。和尚は老翁を小屋に招き、一夜語ったところによると、「この辺ぴな山隅には...

野地温泉の開湯は、明治元年（1868年）に老舗ホテルが創業したのが始まりと云われている。福島市街地から南西約20kmに位置し、吾妻山と安達太良山を通る土湯峠に、いくつか点在する鬼面山の中腹に湧出する温泉とともに土湯温泉郷をなしている。また硫...

平成5年（1993年）に、小鳥を見つけた名湯として開湯した磐梯猪苗代はやま温泉。猪苗代湖を一望する磐梯山の中腹に位置し、地下1200mの泉脈から汲み上げた泉温72.2度のナトリウム塩化物泉は、皮膚疾患などの効果が高く、肌に優しく美肌の湯や子...

開湯は900年程前の平安時代の末期に遡る。源義家が奥州征伐の際、傷ついた愛馬を温泉で癒したのが始まりと伝わる母畑温泉。その後、奥州の乱を平定した義家一行は、都に帰る途中で再びこの地に立ち寄り、霊泉の際の丘の上に臣の石川有光を残して、義家の母...

福島県南西部の天栄村に所在する二岐温泉。開湯は平安中期の安和2年（969年）と云われ1000年の歴史を誇る古湯。会津地方と中通りの境界に位置する二岐山の山麓に位置する、二岐川の渓谷沿いの標高800mの山峡にあり、川底や河原から自然湧出し豊富...

那須火山帯には8箇所（猿湯・上ノ湯・姥湯・舘ノ湯など）の源泉が点在。奈良天平の頃、権力争いに敗れた一匹の猿が、川原に湧き出る湯で傷ついた身体を癒しているのを偶然村人が発見したのが開湯と伝わる湯野上温泉。しかし開湯は明治時代の説もある。また会...

天保12年(1841年)には発見されていた。出羽三山の修験者の言葉に従い、川原の岩盤を掘り下げたところ、熱き温泉が湧き出したのが穴原温泉。160年余りの歳月が経っても源泉より滾々と湧き続けるてきたが、明治、大正、昭和にわたって台風による増水...

芦ノ牧温泉の歴史は古く1200年以上も遡る。奈良の名僧行基菩上人が発見したと伝えられ、芦ノ牧という地名は芦名の牧、つまり芦名家の軍馬放牧場だったことから、この名がつけられたと云われている。河原に湧出する「あぎの湯」と呼ばれる天然露天風呂があ...

約1200年前の平安時代の始め、小野篁（おのののたかむら）が都よりこの地を訪れ、小野郷（現在の小野町・田村市滝根町と大越町の一部）の基礎をつくり、小野郷の土豪の娘・愛子（めずらご）との間に、小野小町（おののこまち）が生まれたと伝えられている...